2.
ガチャ・・・
ドアが開くと、一人の青年が出てきた。
「こんにちは。」
うわっ・・・・。こ、この人の目、キラキラしてる・・・。
一瞬ぼけっと目の前にいる青年を凝視してしまった。
これで、男かぁ・・・ ?
・・・・っじゃなくってっ !!!!
挨拶、挨拶。
「こんにちは! 隣に引っ越してきたキッシャー・ストックです。これからよろしくお願いします !」
「ああ、君も挨拶し に来てくれたんだね。私は、昨日こっちに引っ越してきたガブリエル・トナーと申します。よろしくね。どうぞ上がってください。 」
「あ、ありがとうございます。」
この人、昨日引っ越してきたばかりなのか!
ん? 君も?ということは、他にも挨拶にきたのか ?
***
お邪魔しますといい、中へ入ると、ショットカットの 女の人が居た。
・・・この人の方がガブリエル (心の中では、もう呼び捨て )より男らしいな。← 失礼
「お前! 今、むしろあたしの方が男っぽいとか思っただろ !」
「え。いや、まあ、はい。」
「あはは! だよね!あたしも玄関でガブリエルをはじめて見た時そう思った !」
・・・・明るい女性だ。
彼女と話している間にも、次から次へと人が訪問してくる。
俺のところには全然来なかったのに、何だか納得いかない。
最初っから俺流挨拶は刺激的すぎたか?
***
そうこうしている内に、日が沈んできた。
俺は、今、ガブリエルの寝室で、名前を聞いたが、忘れた女と子供について語っていた。
ガブリエルは、とても眠そうだ。
俺もそろそろお暇したいのだが、この女が空気読まずに話しかけてくるため、遮れない。
いつもなら、暴言浴びせて退場するのだが、なんとなくガブリエルには、その場面を見られたくないので、それが出来ないでいる。
そして、
とうとう、ガブリエルが怒って俺達を追い出した。
くそぅ。とばっちりだ・・・。
***
家に帰り、夕飯を食べる。
そういえば、一人で食べるのって久しぶりだな。
ここが二階にある、俺の寝室だ。
ベットのカバー、ランプ、そして絨毯を全て同じ綺麗なグリーンに揃えてる所がポイントだ。
・・・・そういえば、明日あいつ来るんだよな・・・。
***
チチチ・・・・
ああ、鳥の囀りが聞こえる・・・いい朝だなぁ・・・・。・・・・・。
ゆっくり目を開け、一回閉じて、もう一回目を開けて、ソチラを見た。
ガバッ・・・
俺は、壁に立っている奴に向かって叫んだ。
「何でてめえ入ってきてやがる!」
その人は、俺の言葉など気にせずボリボリと頭を掻く。
「あー。合鍵もらったからな。てか、お前、寝てるときは、本当かわいいのな。起きなきゃー天使なのにな。」
「うっせーな。きもいこと言ってんじゃねぇよ、タク!」
・・・・俺の保護者がきた・・・。
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